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人事部長のアドバイス

転職決定に向けて、人事(採用)側の視点からアドバイスをお届けします。

転職活動にお勧めの時期・タイミング!

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皆さんは転職するのにベストなタイミングは何月だと思いますか?
思いたったら吉日。それが正解です。しかし実は「お得」なタイミングが存在するんです。

 

 

9月に活動開始。3月に入社がベスト。

結論から言うと、9月に転職活動を開始するのがベストと思います。
一つ一つ理由をお伝えしていきますが、その前に「転職まで6ヶ月間かかる」、というのが計算の前提です。詳しくは別記事で紹介してますので、こちらをご覧下さい。

転職って何か月間かかる? - 人事部長からのアドバイス

 

次の図はこの記事の中からの抜粋です。

 

 

この一連の流れを、「3月に入社する」から逆算すると次の図になります。

 


なぜ3月入社がベストなのかについては後ほどご説明します。その前に、一つ一つ簡単に触れていきましょう。

 

9月の準備が最重要!

別記事でも書きましたが、ここが全ての肝です。きっちり時間をかけましょう。

なぜ重要かは別記事でご紹介します。

 

12月中に転職先を決め、4月前に入社を

遅くても12月末までにオファーをもらい、転職先を決めることができれば、2月や3月での入社が可能です。できる限り5月や6月入社を避けましょう。(遅くても4月1日入社です。)

重要なのは、4月前までに転職しておく、という点です。

 

また、冬のボーナスをもらってからの退職届提出が年収的にもお勧めですよ。(人事としては残念なんですが・・)

入社まで2か月間は期間を空ける

ここも別記事で重要性をお伝えしますが、きっちり引継ぎ、きっちり有給休暇を消化しましょう。

 

さて、本題です。

 

3月入社がいい理由

さて、ではなぜ3月(4月前までに)入社がいいかをご説明します。

 

期中の入社ではしばらくボーナスが満額でない

多くの日本企業は、4月から3月を年度としています。
仮に5月や6月の入社を想像してみて下さい。夏のボーナス(6月)はさすがにあきらめるとしても、12月の冬のボーナスは出るとお思いでしょう。でも半期6か月間をフルで満たしていないため、目減りする企業が多いんです。企業によっては、1年間、つまり翌年6月のボーナスにまで影響するケースもあります。つまり、夏はゼロ、冬は少額、さらに翌夏も満額ならず、の可能性が発生してしまうんです。

逆に3月だと、4月からきっちり働いているため、冬は満額、企業によっては入社すぐの夏のボーナスも少しは出る可能性もあります。

 

※なお外資系などの多くは1月から12月を年度としているので、上の計算を3ヶ月前倒し「6月に転職活動を開始して12月中に入社する」のがいいでしょう。

 

4月月初はドタバタしている

二つ目の理由は、4月の年度初めは新卒社員の入社式や年頭の挨拶など(もう古いしきたりですが)、年次行事が存在します。中途社員への入社対応がおろそかになるわけではないですが、ドタバタしているのは事実です。3月や2月などの方が落ち着いて業務をスタートできるでしょう。

 

1ヶ月の準備をして4月を迎えることができる

4月から新年度の計画やら目標やらの方針が出されることがあります。4月や5月に入社すると、突然こんなこと言われても、自分の身の回りのことが精いっぱいで耳に入るわけがありません。
3月から入社しておいて、身の回りの入社準備を落ち着かせてから新年度にのぞめば、会社のこともなんとなく理解できているので、一層成果を出しやすくなると思います。

 

いかがでしたでしょうか。

もちろん、このタイミングを狙って・・というのは中々難しいとは思います。ですので期のスタートよりスタート前に滑り込む・・くらいの感覚で調整が可能であればしてみて下さい。

 

Enjoy your job change!